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両手フォアハンドストローク ①握りの選択
2013.07.09 00:01

両手4

ウィンブルドン女子シングルスで見事優勝を飾ったバルトリはフォアもバックも両方両手です。
ちなみに過去に私の生徒でたった一人両手でサーブを打つ方がいましたが、毎週レッスン中、「まき割りみたいですねぇ~」と温かい目で見ておりました。
 
ストロークをフォア、バック両方両手で打つのは、今回女子ダブルスでベスト4進出の快挙を成し遂げた日本の青山修子や、
女子シングルスで惜しくも2回戦敗退の森田あゆみもいます。
過去には世界ランキング1位になったモニカ・セレスが左利きですが、両方両手の代表選手で、今回優勝したバルトリはこのモニカ・セレスに憧れて両手フォアに磨きをかけたと言われてます。
 
この両手フォアハンドストロークの握り方はもちろん2種類あります。
 
1つ目は構えた時に利き腕が上にくる(野球のバッターと同じ)握りで、パワーは圧倒的に優れてますが、バックハンドと握りが違うためグリップチェンジが必要なんで安定性にかけます。そのグリップチェンジは体の前で、なんと空中で行うんですね。
こちらの握りがグリップチェンジが難しいためセンスが必要で、ジュニアにさせるにはコーチの判断が必要です。
野球の握りと同じなのでフォアは力が入りやすく、打ちやすく感じますが、バックを打つ時にグリップチェンジせずにそのまま打つと、逆の握りなのでバックハンドストロークの上達の妨げになってしまうので注意が必要です。
 
両手のフォアは2種類の握りがありますが、バックは正解は1つだけなんですね。
グリップチェンジせずにそのままバックを打ってしまうジュニアは次の2つ目の握りがおすすめです。
 
2つ目は構えた時に利き腕が下にくる握りで、バックとのグリップチェンジがないため(小さなグリップチェンジはありますが。)、安定性がありますが、リーチが短くなったり、パワーにかけます。パワーにかけるとは言え、バルトリはこっちの握りですがパワー全開でしたね。
 
右写真一番上のモニカ・セレスは2番目の握りで(左利きのため写真はフォア)、セレスに憧れ続けた写真上から2番目のバルトリも同じ2つ目の握りです。
上から3番目の写真、青山修子も同じく2つ目の握りで、
唯一、上から4番目の写真、森田あゆみだけは、野球と同じ利き腕が上にくる握りです。
 
一昔はパワー重視で、空中でグリップチェンジする、森田あゆみの方の利き腕が上になる握りの選手の方が少し多かったんですが、
展開が速くなった現代テニスではグリップチェンジをしない握りで対応してきてるのかもしれませんね。

 
両手フォア1
 
両手フォア2
 
両手フォア3