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戦術の大切さ
2015.02.02 00:00

ジョコビッチの5度目の優勝で幕を閉じましたね。
錦織圭が敗れた瞬間以降、レッスン中の全豪オープンの話題が消えましたが、
今回の全豪での戦いぶりを見ると、いつ錦織圭がグランドスラムを獲っても不思議ではないように私には見えました。
 
解説者、情報番組では、「ワウリンカのパワーに圧倒された」との説明が多く、試合前のワウリンカも記者会見で「(錦織圭をベースライン内に入れないためにも)ハードヒットで錦織圭選手を後ろに下げる」とコメントしていましたが、、、
いざ試合が始まってみると、まったく逆でした。
 
ワウリンカのパワーではなく、錦織圭対策でおそらくかなり練られた戦術に負けた感じですね。
よほど昨年のUSオープンでの敗戦が悔しかったんでしょう。というか錦織圭が世界に認められている証拠ですね。
 

 
上の動画で、まず1セット目を見てみると、注目したいのがワウリンカの片手バックハンドの「コース」です。
片手バックに絶対の自信があるワウリンカは通常、対戦相手とバックの「クロス」で打ち合うシーンが多いんですが、なんと錦織圭のフォア側へ、ワウリンカはバックの「ストレート」を多用しています。
進化した錦織圭の現在の攻撃パターンは、バックの打ち合いでバックのアングルショットで相手を走らせ、オープンコートへフォアの回り込みやバックのダウンザラインでポイントを獲るのがパターンで、世界のトップは現在錦織圭の両手バックをかなり警戒してます。
 
ワウリンカはバックの打ち合いを避け、バックでストレートに打つことにより、フォアでの展開に1セット目は持ち込んで成功したんですね。
 
錦織圭がそれに慣れ始め、よんできたら、2セット目に入り、ワウリンカは片手バックでストレートを減らし、クロスへ、しかもアングルを多用してくるんですね。これも成功し、2セットを先取できてしまいます。
 
ただ、現在の錦織圭とワウリンカの実力差はタイブレイクとなった第3セットに表れていると思います。
それでも片手バックハンドプレイヤーのこのような攻撃を克服しないとグランドスラムはなかなか獲れないんですね。
世界トップに通用している錦織圭の両手バックの攻撃も、ガスケ、フェデラーなどの片手バックプレイヤーにはそんなに恐れられていないはずです。
 
ただ、今回ワウリンカに負けたことで錦織圭は片手バック対策をつかんだように感じるのは、期待からでしょうか。
グランドスラム制覇を確信させてくれる全豪オープンだったと思います。
 
以上、テニスにちょっと詳しいおじさんのブログでした。
そして食べログをご覧の皆さんご精読ありがとうございました。