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奇跡のバックホーム
2013.04.28 00:00

ブログがリニューアルされYouTubeなどの動画もアップすることが出来るようになりました。
特にジュニア達にはぜひ見てもらいたい動画が2つあります。今日はその1つを。(動画がとぎれとぎれの場合は一度流してもう一度再生してください。)
 
私の中で高校野球甲子園史上、最高の試合の夏の第78回大会の決勝戦熊本工対松山商の一戦です。
10回裏、1アウト満塁、絶好のサヨナラのチャンスで3塁ランナーがホームを踏めば熊本県代表・熊本工が初優勝の場面を迎えます。
 
守る愛媛県代表・松山商のマウンドには2番手の投手があがってました。
 
好投を続けてきた事実上のエース・松山商の新田は延長戦に突入した時のことを考え、ベンチに下げず、監督はライトの守備につかせてたんですね。
 
しかしこの満塁のピンチの場面で松山商の監督は大きな賭けにでます。
守備に不安の残る新田をこの場面で思い切ってベンチにさげ、肩の強い矢野をライトの守備につかせるんですね。
 
この矢野は日頃の全体練習の最後の、外野から内野へ中継しバックホームをミスなしでするまで帰れないという連帯責任のメニューでミスを繰り返し、
チームメイトの足を引っ張り、監督にはダメだしをいつもくらってた選手なんです。
 
しかし、それでもその全体練習が終わった後、一人でグラウンドに残り、いつかは中継プレーなしで、キャッチャーまでダイレクトで投げないといけない(レーザービーム)一発勝負の場面が高校3年間のうちで1度はくることを信じ、
遠投とバックホームを居残りで繰り返し練習するんですね。
 
監督もその姿を繰り返し見てたのでこの場面で矢野を起用したと聞いてます。
 
それがまさかのまさか夏の甲子園決勝という大舞台でしかも交代した直後の1球目に、数センチの狂いもない見事なバックホームでサヨナラ負けを封じ成果を出してしまうんですね。5,6メートル、ボールを押し戻した風も神がかってますが・・・
 
まさしく、奇跡は「起きる」のではなく、「起こす」もので、
”努力なくして奇跡は起こらない!”このプレーがまさしくその証拠だと思います。
 
甲子園の決勝という大舞台でしかもサヨナラの場面でのこの奇跡のバックホームは何回見ても鳥肌が立ちます。
 
そして勝ったくらいの盛り上がりを見せる松山商サイドの応援ですが、試合はそのまま延長に突入し、この奇跡のバックホームの矢野のヒットから松山商が勝ち越し、熊本工を延長戦の末下し全国優勝を成し遂げます。
 
ジュニアのみんなにはこのプレーを見ることにより、「努力は裏切らない」そしてその「ひたむきに努力する姿は必ず人は見ている」ことを少しでも分かってほしいと思います。