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よくあるテニスの質問 その2
2013.05.21 00:00

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一般の方で一番よくいただく質問が、「ゆる~い球に弱いんですが・・・」、「遅い球に合わないんですが・・・」、
「相手がほわ~んとした球を打ってきて負けたんですが・・・」という質問というか嘆きですね。
 
まず大切なのが、ゆるく遅い球を難しく感じてしまうくらいの実力しか自分にはないというのを自覚することです。
もしもゆるく遅い球が一番効果的で相手に脅威を与えるボールならば、プロのラリーはその球の応酬となるはずです。
実際、プロの試合を見ると速い球の早い展開でついていけなくなった方がポイントを落としてます。
 
とはいえ、プロでもラリー中に遅い球を混ぜ、効果的にゆるく遅い球を使ってます。
一般レベルではさらにゆるく遅い球を混ぜるのは効果的です。
 
ゆるく遅い球を難しく感じてしまう理由は、私としては「ボールの軌道」「ボールが描く放物線」にあると考えてます。
 
右写真は飛んでくるボールの軌道を描いたものですが、
下の放物線Aは通常のラリーのボールが描く軌道で、インパクト前後(打つ瞬間)にまっすぐに近い線になってるのが分かるかと思います。
それに比べ、上の放物線Bはゆるく遅い山なりのボールが描く軌道で、インパクト前後にはボールに力がなく、垂直に落ちるのに近い線になってるのが分かるかと思います。
 
ラケット面で捕(とら)えるのを想像すると、まっすぐに近い軌道の方がやはり合わせやすく、捕えやすいやすいはずです。
ゆるく遅い球の相手に負けた試合後に、スクール生が口癖のように言う「速い球のが合う」というのは、この軌道が理由だと思います。
 
垂直に近い軌道で落ちるボールに一点でボールを捕え、力をくわえるのは難しく感じるでしょう。
なので、少し面を上向きにしてボールを捕え上に打ち上げ、ロブロブ合戦になってしまうんですね。
基本的にはそれがゆるく遅い球に対してミスのない返球方法になるのですが、もっとかっこよくテニスをしたい方のためにも、
ゆるく遅い球を少しでも難しく感じない方法がありますので続きは次回に!