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実力に応じて振る&飛ばしたい距離によって押しだす長さを決める
2013.09.06 00:00

今日、明日は久しぶりボレーについてのレッスンです。
日頃のレッスン中、「ボレーは振るな!ボレーは振るな!」と耳にたこができるほど言われてる方も多いのではないでしょうか?
 
日本テニス史上屈指のボレー技術を誇る元日本ランキング1位の鈴木貴男選手とあるテニススクールオープンイベントで一緒にレッスンさせてもらった時に、ボレーで一番意識してることを聞くと、やはり「振らないことです!」と答えてくれました。
 
しかし、実際に上動画の鈴木貴男選手のボレーのスローモーションを見てみると、かなり振ってるように見えます。
ここにプロ(上級者)と一般レベルの方との大きな感覚の違いがあります。
 
鈴木貴男選手にとってこれだけ大きくラケットを動かしても、常に真ん中を捕えてるため、振ったうちには入らないんですね。
一般の方がこれほどラケットを動かすとミスする確率が高く「振るな!」と注意されるはずです。
また、ラケットの形を変えずに前に”押しだしてる”ため、振ったことにはならないと考えられます。
 
ラケット面がインパクトの後、地面方向に向き、面をかぶせた状態になったり、
ラケットヘッドが下方向に落ち、極端なスライスがかかりすぎると、ラケットを振ってしまったことになるのではと考えます。
 
鈴木貴男選手の最初のラケットをセットする位置も注目で、フォアボレーなら右肩・バックボレーなら左肩よりも後ろにラケットがきてません。
ボールが来てるところに面を引かずにコンパクトにセットしてるからこそ、面の形が変わらずに押しだすことができてるんですね。
 
レベルが上がるにつれ、深いボレーを打たないといけない機会が多くなるため、打った後、前へ大きめに押しだすボレーが必要になってきます。
 
どの深さを狙う時も、鈴木貴男選手のように引かずにコンパクトに肩よりも前にラケットをセットし、
エンドライン深く相手ストローカーの足元を狙う場合は、インパクトから長く前へ押し出し、
アングルや、相手前衛の足元を狙いわざと短く打つ場合は、インパクトから前への押しだしを小さめにするなど、
インパクトからの大きさで長短のコントロールを調節する意識も練習中忘れずに。