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新旧のテニス理論の違い
2014.02.01 12:00

先ほどの全豪のフェデラーVSマレーの動画を見ると、アプローチショットの新旧理論の違いがよく分かります。
 
以前は「センターセオリー」という戦術がありました。コート中央からだと、パッシングで角度をつけにくく、ファーストボレーがしやすいと理論ですが、
ラケットの進化・スピン技術の向上により、センターからでも簡単に角度をつけれることでセンターセオリーは消えつつあり(ダブルスのペアの中央の空間を狙うなどのセンターセオリーは残ってますが)、
フェデラーの戦術のように左右コースをしぼらせず、できるだけスライスで返球させるアプローチショットを打つのが主流です。
 
ラケットの進化や技術の向上により、フォーム・球種同様、戦術も変化してくるところもテニスの面白さですね。
 
妻の進化や妻の攻撃により、夫婦の力関係も変化してくるところも夫婦生活の面白さですね。
 

スマッシュテニスクラブジュニア初心者クラスでは、体全体を効率よく使った基本的な打ち方習得とともに、テニスの面白さを感じれるレッスンを心がけています。
 
体験レッスンを随時受け付けております。 スマッシュテニスクラブ TEL.093-472-1177
 
昨日夕方のジュニア初心者クラスは数人がインフルエンザ、風邪の症状でのお休みで、小学校低学年を中心にインフルエンザが猛威をふるってます。
風邪予防で就寝時、マスクを着用すると本当にいいですよ。 ぜひ、お試しください!

 
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全豪オープンから見えるこれからの世界のテニス
2014.02.01 00:00

全豪オープンで、注目したいのはベスト4にワウリンカ、フェデラーのスイス勢2人が入ってきているところです。
 
ポイントはその二人の戦術によるベースラインから下がらないポジショニングにあったと思います。(錦織圭もいい感じでしたが)
 
ナダル、ジョコビッチ、マレーなどフットワークが尋常じゃない選手の出現のため、ラリーが長引く傾向があり、テレビ放送や観客向けに試合時間を短縮させようと、硬いボールや今回の全豪のハードコートといいサーフェスを速くしようとする何らかの!?影の力が働いてきていると思われます。
粘りのフェレールに勝ったフラット気味のベルディヒの試合もこの傾向が出てるのではないでしょうか。
 
そのため、今までののトップスピンボールよりも、ライジング気味の少しフラットに近いショットの方が有利になってきているのが今回の全豪で感じられます。
 
その傾向をいち早くつかんでいるラケットメーカーがバボラで、フラット気味のショットに適した「ピュアストライク」を発売し、力を注いでます。
現物はテニスショップ オンザロードに飾られ、試打用も準備されているので一度試されてください。中途半端な気合では使いこなせませんが、、、
 
また、今回の全豪でいち早く、その流れに対応していたのが、ベスト4に入ったワウリンカ、フェデラーのスイス勢二人でした。
まず、下の動画を見てもらうと分かりますが、
フェデラーは準々決勝のマレー戦でライジング気味のショットを多用したうえ、ネットプレーを多用し、マレーの最大の武器のコートカバーリング力を発揮させていませんでした。
 

 
そしてフェデラーはその勢いで準決勝のナダル戦、同じ戦術でのぞみ、一見するとほぼ互角の打ち合いに見えますが、
マレーとは違い、ナダルの強烈なスピンをライジングでとらえていくのは予想以上に難しく、ミスも積み重ねてしまったんですね。
(と言うことは、ナダルのスピンをライジング気味でとらえ、左右に振っていき、互角の打ち合いを演じた錦織圭は凄いということです。)
 
それに対し、ワウリンカはナダルのボールを完全にライジング気味でとらえても、しっかり操っていました。
2ndセット以降はナダルの腰痛で参考になりませんが、
1stセットは、ナダルもほぼ腰痛の影響はなく、ワウリンカは実力で1セット取っているように見えました。
それでも対応してナダルは逆転して優勝のはずでしたが、腰痛は想像以上だったんですね。
 
さらに、フェデラー、ワウリンカの二人に共通して言えたのが上手いタイミングでネットプレーを取り入れてきてたことです。
(このプレーが錦織圭にあれば、ナダルから1,2セット取ってもおかしくはなかったんですが)
フェデラーと錦織圭を足して2で割ってたら、ナダルに勝ててましたね。
 
ナダル・ジョコビッチ・マレーと最高のフットワークを誇る三人は、本当に遠いボールに対してはスライスをかなり上手く使います。
このスライスはベースラインにそのままいたら嫌な感じなんですが、ボレーに出るとスピードが遅く、その粘りを封じることが出来るんですね。
(と言うことはオンザロードの小山店長のようにスライスでしかもロブの時代が来るのか!?、、、それはありえません。)
 
上の動画をもう一度見てもらうと、フェデラーがライジング気味で左右に振り、マレーがフォア、バックのスライスで返球したボールをフェデラーがボレーで決めるシーンが多くあります。
 
世界のテニスの流れが見えた全豪となりましたが、次の四大大会の全仏のコートはまたまったく違い、やはりナダルが圧倒的に有利になりますが、
世界のトップはそんな少しの違いで変化をしないといけないギリギリの状況で戦っていることを知って試合を見ると、さらにテニスの面白さが増すと思います。
 
もちろんオムニコートでプレーする一般プレイヤーにはまだ急には関係ない傾向ですが、
小山店長がいまだにベッカーを引きづってるように、プロ選手の真似をすることがテニスの楽しみ方の1つにしているのがテニス愛好家のさがです。
私も色んな楽しみ方があるのには大賛成ですが、バボラなどのラケットメーカーはそこまで考えて開発に取り組んでるのが凄いですね。
テニス界がどんどん盛り上がっていくことを心から願っています。