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錦織圭の成長
2014.02.02 00:00

31日から開催のデ杯ワールドグループ1回戦「日本対カナダ」で、昨日錦織圭・内山靖崇組がダブルスで歴史的勝利を収め、8強へ王手をかけました。
本日のシングルス2本、錦織圭、添田豪のどちらかが勝利を収めれば準々決勝進出となります。
 
その錦織圭の先日の全豪で見せた成長ぶりを今日は書かせてもらいます。
ナダルに対し、錦織圭・フェデラーともに同じ作戦で(ポジショニングを前にとり、後ろに下がらずに早いタイミングのライジングで左右に振っていく)、試合を展開したと思いますが、
フェデラーよりも錦織圭の方が互角の打ち合いを演じてくれたのではと思います。
 
その最大の理由がバックハンドの高い打点からのショットだと思います。
片手バックのフェデラーがナダルと相性が悪いのが、ナダルが高く弾むボールをフェデラーのバックに集めてくるからですが、
もともとフォアとまったく違い、両手バックハンドがフラット気味な錦織圭は、バックに関しては低いボールよりも高いボールの方が苦にしないんですね。(私が圭少年を修造トップジュニアキャンプで見た時に、テイクバックで面が開き気味でスピンをかけづらく打ってたのを、ボブ・ブレッドにかなり注意されてたのが懐かしいですが。今になってはそれが武器になってくるとは、、、)
 
おそらくマイケル・チャンコーチのアドバイスもあったと思いますが、今まで後ろに下がって処理してたバックを下がらず高い打点で打つことにより、
強力になり、ストレートへエースも奪うことが出来てました。
途中、ナダルが錦織圭のバックではなく、フォアへ集め出すショットも増えたくらいです。
 
そこがフェデラーとは大きな違いでしたが、さすが世界№1のナダルでその錦織陣営の戦術を意外に早く見抜き、
錦織圭のバックへ、スピン回転を減らした低く速い弾道のボールを混ぜ出します。(この対応もナダルが1位でいる理由です)
 
そのナダルの対応に気づいた錦織圭が、バックで攻める戦術から、回り込んでのフォアの逆クロスで、フォア側にオープンスペースを作る癖のあるナダルのフォアへどんどんアタックしていくんですね。(下の動画の2分~の攻撃がそれです)
 
かなり見ごたえのあるラリーの応酬でしたが、最後は錦織圭のフォアのネットミス(皆さんと同じ、フォロースルーが前に取れず横ぶりが原因)が連発し敗退してしまうんですが、
確実に錦織圭の成長を見ることができました。
グランドスラム制覇も夢ではないことを感じさせてくれましたが、錦織圭と同じ原因でネットミスしている皆さんも、新門司カップ制覇を目指して頑張ってください。