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トップスピンの有効性
2014.05.13 00:00

昨日マドリードオープン決勝で世界№1でクレーコートの王者ナダルを6-4,4-2まで追い詰めながら、
腰痛の悪化で残念ながら錦織圭の途中棄権という結果に終わりましたが、コーチがマイケル・チャンになり確実に進化しています。
 
一番の変化はトップスピンの回転量が増しているところですね。
 
今年3月に錦織圭がフェデラーを破った試合があり、ニュースなどではフェデラーを早いタイミングで左右に振り回し、錦織圭が主導権を握り勝利したとありましたが、その試合のダイジェストの下の動画を見てみると、
そんなに早いタイミングではなく、トップスピンを多くすることにより、フェデラーが得意な早いテンポのラリーではなくなったり、
フェデラーがスピンについていけず錦織圭にチャンスボールを与えてしまっているんですね。
 
下の動画の「5分40秒」から始まるポイントは下からの目線で映しているのでスピンの回転量を増やしネットのかなり高いところをボールが通過しているのが分かると思います。
 
フェデラーもスピンで対応し、ボールを弾ませるラリーの応酬となりますが、
高い打点ならば厚い、ウエスタングリップの錦織圭が圧倒的に有利なんですね。
 
昨日のナダル戦もトップスピンの互角の打ち合いを2セット目までは演じてくれてました。
175センチで赤土の全仏を制したコーチのマイケル・チャンが体格に恵まれないアジア人がどのように戦えばグランドスラム(四大大会)のタイトルを獲ることができるのか熟知してるはずなので本当に今年は期待できると思います。
 

 
もちろん皆さんに参考にしてほしいのは、トップスピンを増やすことではなく、錦織圭ですら進化を目指して努力しているところですね。
ただ一般レベルの女子ダブルスでも「トップスピンロブ」は最大の武器になると思います。